熊谷幸治（くまがい・ゆきはる）
首都圏からもほど近い山梨県の上野原で土器づくりされる熊谷さん。土器を専門的に作られる数少ない一人です（ご自身でも、「日本で僕だけじゃないかな？」と）。
熊谷さんは大学在籍時に資料館で見た、独創的な縄文土器にカルチャーショックを受けて土器づくりの道に進まれました。実用性などではなく、感覚的に「こっちの方が良さそう」と感じたことから、今に至るまで「なぜこんなにも土器に惹かれるのか」を探る旅の途中なのだそう。
工房にあるガス窯で焼かれることもありますが、「野焼き *1」といって昔ながらの方法で焼き上げることもあります。現代的なうつわとは一味違う、ものごとの根源的な力強さのようなものが感じられます。
*1 野っ原に穴を掘り、藁を焚きつけて焼く方法
実用には不向きだと思われがちですが、水を弾くミツロウを塗ってくださる作品もあり容れ物として十分に活用いだけます。また油などは使い込むほどに染み込むものですので、土器ならではの経年変化をぜひ体感していただけたらうれしいです。
（AELUスタッフ/小泉）
・作家プロフィール
1978年 神奈川県生まれ
2003年 武蔵野美術大学工業デザイン陶磁科卒業
2003年 土器作家として独立
2015年 現在、山梨県上野原市にて制作
・サイズ
φ14 × h 4 cm
＊ モニターにより色味は若干異なる可能性がございます
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